奏龍~彼等の守るもの~
『…ありがと……』
「どーいたしまして。」
彼はふっと笑った。
よく見るとかなりの美形
身長は私とは比べ物にならないくらい高い多分185はあると思う。
顔はもちろん、がたいも、ルックスも
完璧だ……。
『……あの……』
「ん?」
『……なまえ…?』
「…あぁ、水永翔だ。
おまえの名前は何だ?」
翔さんか……あっ、さっきの人も
翔さんって言ってたかも……。
えっと、私の名前だっけ?
『……藤塚澪………』
この名を名乗るのは辛い。
母を思い出す。
「澪か…いい名前だな。」
『…………』