奏龍~彼等の守るもの~

『…ありがと……』

「どーいたしまして。」

彼はふっと笑った。

よく見るとかなりの美形

身長は私とは比べ物にならないくらい高い多分185はあると思う。

顔はもちろん、がたいも、ルックスも
完璧だ……。

『……あの……』

「ん?」

『……なまえ…?』

「…あぁ、水永翔だ。
おまえの名前は何だ?」

翔さんか……あっ、さっきの人も
翔さんって言ってたかも……。

えっと、私の名前だっけ?

『……藤塚澪………』

この名を名乗るのは辛い。
母を思い出す。

「澪か…いい名前だな。」

『…………』

< 15 / 24 >

この作品をシェア

pagetop