奏龍~彼等の守るもの~
「まぁいい。それより澪何歳だ?」

『………15歳……』

「あぁ、15か……ん?
   じゅうごぉぉぉ!?
    中学生か?」

あんまり驚くのでこっちも焦る。
そんなに驚く?

『……中3…』

「澪、学校はどーしたんだ?
  中3がこんなとこにいていいのか?」

学校嫌いだもん。行ってないよ。

『…学校行ってない……』

「そうか。それより澪、親は?
  心配してるんじゃないのか?」

『……いないよ……
  …心配する親なんて……』

心配なんてするわけない。
 むしろ、私がいないほうが都合がいだろう。

「……すまん……嫌なこと聞いちまって。」

『……べつに……』

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