奏龍~彼等の守るもの~
『…………』
私が途方に暮れていると
「はい。ついた。」
って言いながらニヤリと笑った。
早くないっすか!と顔を上げると
『……大っきい…』
ものすごーく高いビルだった。
「よし!澪、自分の家に帰るのか、
俺んちに入るのかどっちがいい?」
帰りたいけど一人になりたくない。
……今日だけ……いいかな?
『……翔の家……』
「よし!いい娘だ。」
翔さんはそう言うと私をつれて
大きなビルに入っていった。