たった一つの宝物
私の過去
  






「優梨明!!帰ろお!」
中学2年の時、私には大好きな彼氏がいました。
「うん!!」
彼は凄く優しくて、大好きだった。
でも、ある日の放課後……

「でねー!美優花がね!」
その日までは
普通のカップルだった。
なのに
その日、一緒で壊れた。

――キキーッ!!

「それでね!」
横を見ると、彼はいなかった。
替りに………
血が流れていた。
「キャー!!!」


「留歌!!留歌!!」

今………どんなに呼んでも彼は帰って来ない。

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