☆君を忘れない☆
そもそも、何故彼を好きになったのか・・・?
彼を好きになったのは、このクラブに入ってから、6ヶ月目の時だった。
当時小学6年だった私を、クラブに誘ったのは、経営者が身内に居たからであって、特別ダンスにこめた思いなんてこれっぽっちもなかった。
けど、実際入ってみれば、キツイし、先輩は怖いしで全然楽しくなかった。
だけど、そんな時に出会ったのが、志月だった。
男が大の苦手だった私は、近づく事すら拒んでいた。
いい思い出なんて、、、無かったから・・・。
でも、彼は違った、
悩んでいた私に、そっと声をかけ、
「楽しく踊ってたら、悩み事なんて、吹き飛んじゃうよ」
そう言って、彼特有の、優しくて甘い微笑みを浮かべていた。
きっと、その時に、彼に恋心を抱いていたんだろう。
何時しか私は、彼にくっ付いて回るようになった。
勉強が分からなければ志月の元へ、
お菓子を作っても志月の所へ、
周りはそんな私を見て、
「妹みたい」そういって、笑ってくれた。
妹じゃ、、、嫌なんだけどなぁ・・・・。
そう、思ったりもした、、だけど、彼の傍に居れるなら、それでいいとも思った。