ラジオドラマ

「礼音くん、着きましたよ。」


 家の前で軽く頬を叩く実くん。


「ん(/_・、)?・・・おぉ~ぼくんち~(^▽^)」


 あぁ・・・そうだね・・・礼音くんの家だよ。


「さぁ、お帰り・・・パパもママも心配しているだろうから・・・。」


 礼音くんを、降ろして立ち去ろうとする実くん。


 これで、片が付いた。


 コレで礼音くんがこれ以上、この戦いに参加することはないだろう。


「うん、ありがとう~(^▽^)イエロー。れおん、イエローもすき(^▽^)」


 別れ際、礼音くんがそんな言葉を口にしてくれた。


「そう、私も礼音くんが好きですよ。また10年後にお会いしたいです。」


 それでも、24歳と13歳なのだが・・・・・・。


「うん、ばいばい~イエロー(≧∀≦)/」


 帰り際、礼音くんは最後まで実くんに手を振ってくれていた。


 その笑顔があまりに綺麗で・・・あまりに純粋な笑顔で・・・・・・・。


「・・・・・・・・・・・・まぁ、いっか・・・カレーでも・・・。」


 イエローは戦隊の中では常に中途半端な立ち居地。


 主役にはなれず、カレーのイメージが付きまとって、なんだか数合わせのような存在になりがちな色・・・。


 でも・・・・・・・まぁ、あれだけの美少年が笑顔で好きと言ってくれるなら、それでも良いや。


 心から、そう思うカミレンイエロー・・・実くんであった。
 



おしまい。
 
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