ラジオドラマ

「だから、どうした?」


 ジュードはニヤリと笑うと、一気に仕掛けようとする。


 瞳の色を赤く変化させ、常人の目には追いつけないほどの速度で、一気に近づくと魔道師の心臓に一突き。


「悠人!!」


 近くにいた、彼の彼女らしい女性の声が上がる。


 これで・・・・・・・。


「・・・なに?」


 思わずジュードは我が目を疑った。


 魔道師が、自分の攻撃をワンドで防いでいたのだ。


「力に慢心しすぎだ。俺がその程度の動き・・・見切れないと思ったのか?」


 馬鹿な?


 相手は魔道師だぞ。


 いくら知識があれど、動きは並みの人間と大して変わらないはず。


 俺の動きに追いつくなど・・・。


 ジュードはそこまで考え、彼の首筋を見た。


 ・・・・・・・・・・そこに映っていたのは、真っ赤な血で書かれた魔方陣・・・。


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