ラジオドラマ

「ねぇ~(^▽^)れおん、つおいでしょ?しゅごい?すごい?」


 一方、礼音くんは、実くんにタックルをかませて、ご機嫌だ。


「えぇ・・・すごいです・・・。」


 そこまで口にして、実くんの目に映るのは、間近にある礼音くんの顔。


 父譲りの美男子。


 大きな瞳に、成長真っ盛りの低い鼻。


 そして、何よりも、綺麗な肌!


「・・・礼音くんって、いくつでしたっけ?」


「?・・・れおん、みっちゅだよ(^▽^)」


 なるほど・・・。


 私の年齢が14歳。


「その差、11歳ですか・・・アリですね。」


「ないわ!!」


 実くんが、あごに指を当てた瞬間、どこからともなくハリセンが飛んできた。


 顔を向けると、そこにいたのは、青いジャケットを着た、特徴ない顔をした、普通のお兄さん。


「・・・ブルー見てたのですか?」


 ハリセンで殴られた頭をさすりながら、思わず声を上げる。


「え?・・・あ、いや・・・違うぞ。俺はただの通りすがりの青い人だ。」


 青い人って・・・確実に病気じゃねぇか?


「・・・それは、もう病院へ行ったほうがいいです。」


「いや・・・そういう意味じゃなくて・・・。」


 そこまでブルーが口にしたところで・・・。


「ちょっと茂!何しているの?早く戻って戻って・・・。」


 なぜか、公園の繁みから、黒い影が手招きしているのが見えた。


 っていうか・・・ブラックもいたのですね?


「あ・・・まぁ、そういうコトだから、二人とも、頑張って。」


 言うと、オズオズと繁みの中に消える青山茂。


 ・・・つまんねぇ~駄洒落・・・。

< 4 / 77 >

この作品をシェア

pagetop