ラジオドラマ
「ねぇ~(^▽^)れおん、つおいでしょ?しゅごい?すごい?」
一方、礼音くんは、実くんにタックルをかませて、ご機嫌だ。
「えぇ・・・すごいです・・・。」
そこまで口にして、実くんの目に映るのは、間近にある礼音くんの顔。
父譲りの美男子。
大きな瞳に、成長真っ盛りの低い鼻。
そして、何よりも、綺麗な肌!
「・・・礼音くんって、いくつでしたっけ?」
「?・・・れおん、みっちゅだよ(^▽^)」
なるほど・・・。
私の年齢が14歳。
「その差、11歳ですか・・・アリですね。」
「ないわ!!」
実くんが、あごに指を当てた瞬間、どこからともなくハリセンが飛んできた。
顔を向けると、そこにいたのは、青いジャケットを着た、特徴ない顔をした、普通のお兄さん。
「・・・ブルー見てたのですか?」
ハリセンで殴られた頭をさすりながら、思わず声を上げる。
「え?・・・あ、いや・・・違うぞ。俺はただの通りすがりの青い人だ。」
青い人って・・・確実に病気じゃねぇか?
「・・・それは、もう病院へ行ったほうがいいです。」
「いや・・・そういう意味じゃなくて・・・。」
そこまでブルーが口にしたところで・・・。
「ちょっと茂!何しているの?早く戻って戻って・・・。」
なぜか、公園の繁みから、黒い影が手招きしているのが見えた。
っていうか・・・ブラックもいたのですね?
「あ・・・まぁ、そういうコトだから、二人とも、頑張って。」
言うと、オズオズと繁みの中に消える青山茂。
・・・つまんねぇ~駄洒落・・・。