ラジオドラマ

「ふぅ~・・・って、ここまで揃っていたら、どこかにレッドもいますよね・・・まぁ、いいですけど。」


 別に探すつもりはない。


 相手は三歳児だし、協力を求めるなんてもってのほかだ。


 そもそも、実くんには秘策があったのだ。


「礼音くん。」


「なんだお?(・_・)?」


「礼音くん、これから、私が物凄いことを見せます。それが凄いと思ったら、降参してくれないかな?」


 レッドの言葉である。


 この戦いは、トーナメント形式だ。


 もし、この戦いに勝てば、次の戦いが待っている。


 自分たちが勝つのならば、まだ良い。


 秘策はあるし、最悪棄権すれば良い。


 しかし、礼音くんの場合はどうなるのか?


 彼の次の対戦相手が強力な化け物だったら?


 女子供も容赦しない、最低の人種だったら?


 ・・・礼音くんにいつまでも、こんな戦いをさせるわけには行かない。


 だから、いかなる手段を用いても勝て、イエロー!!


 ・・・・・・・・・あいつ、なんでこんな目立たない作品の時に限って、もっともリーダーらしいこと言うんだろう?


 読者いないのに・・・。


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