ラジオドラマ

 仁「まったくもって・・・お前の存在は卑怯すぎる。勝つことで、負ける・・・どんな矛盾だ?」


 ネットの世界が現実世界に及ぼす影響は計り知れない。


 ボクの存在を消し去ることで、動き出す連中は非常に多い。


 おそらく、ボクを抹消したら、お前は文字通り人間社会の中で生きていくことを困難にさせる。


 そこまで大きなリスクを背負ってまで「勝利」する価値はどこにもない。


 存在自体が卑怯だって?


 当たり前だろう?


 ボクを誰だと思っているのだ?


 フェイス「あなどってはいけませんね・・・。最強ナンバーとは、そういう存在をさすのですよ。もちろん、ボクを消し去り、世界を敵に回すのもアリかもしれませんが・・・。」


 仁「冗談ではない。そんな疲れることを、誰がする?」


 恐ろしいことではなく、疲れることなのか?


 こいつにしてみれば・・・。


 こいつは、こいつで恐ろしい考え方の持ち主だな・・・。


 フェイス「ならば、これ以上の会話は不毛です。あなたではボクを相手にするには役不足だ。」


 魔術師が話術師勝てる見込みはない。


 そればかりは、どうすることも出来ないしがらみだ。


 お前が、魔術師であり続ける以上、ボクに勝つことは出来ない。


 それとも・・・・勝利と言う代償を得るために、その定義まで捨てるのか?


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