近くて遠い君


「はぁ!?」


キーーンーー。



耳が....。


「声でかいよ!裕太」


「お前これ、ラブレターぢゃん。
いつもらったんだよ」


「今日の朝、下駄箱に入ってた....」


「お前行くの?」


「うーん。迷ってるんだけど....
裕太みたいに好きな人とかいないし....
付き合っちゃおうかな!」


「....」


「....てへ?」


「お前、てへぢゃねーよ
てか、好きな人いないの?」


「さぁ、どうでしょーう」


「もういい。勝手に行けば?」


あれ....?


怒っちゃった?


「あ、待って!裕太ごめん
うそだよ!断るよ!」


裕太は、こっちを振り向いてニッと笑って....


「怒ってないよ?」


やられた....
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