近くて遠い君


「えぇー!!」



キーーンーー。



また....耳が....。


「だーかーら!
声でかいって!」


「これ、ラブレターぢゃん!」


キャッキャはしゃいでるさあちゃんとなーちゃん


「これ。誰かにいった?」


「裕太」


「なんで祐太に言うの!」


「なんか、言いやすかったから」


「あんたって子は....」


「なによー!」


「行くの?」


「うん。行って断ってくる」


「断るんだ....」


「うん。だって、知ってるでしょ?
私の好きな人は裕太だもん」



そう....。

私の好きな人は裕太....


さっきは裕太にちょっと嫉妬してほしくていじわるしたつもりなんだけど....


なんか、はめられちゃったし....


「知ってるけど....
もし、その人がめっちゃかっこよかったらどーするの?」


かっこよかったら....

まっ、そんなことないと信じて!


「ってか、あきらめちゃだめっていったのなっちゃんぢゃん!」


「あ、それもそうか」


さっきのかっこよかったっていう言葉、取り消しする!!
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