近くて遠い君
彼女


「ふぁ~
気持ちいい」


風が優しく包んでくれているみたい....


「なんちゅー声だしてんだよ」


「祐太!
もー。昨日どうしちゃったの?」


「あ、いや?」


あれ?なんだろ。この感じ....


「あ、別に言いたくなければいいんだけど....」


「ごめんな....」


「なんで、あやまるの....?」


なんで、悲しい顔してるの....?


「俺、だめだ....わかんねぇ」


「話、聞くよ?」


さっきまで、包んでくれた風が、何かを伝えているかのように冷たくなった....
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