その嘘は心の底の愛でした〜先生と私〜
「いいな〜茉里。私も片思いでもいいから恋したいよぉ〜〜」
ガラガラガラガラ…
勢いよく扉が開いた。
「おいお前ら〜いつまで残ってるんだ?」
その声は授業中に起こされた平沢先生の声だった。
見ると顔を扉からひょっこり出していた。
「平沢先生だ〜!」
茉里がいつもの笑顔で声を掛けた。
「はい、どうも。俺、施錠当番なんだから暗くなる前に帰ってくれよ〜?怒られるの俺なんだからな」
「「はーい」」
そう告げて先生は歩いて行った。
すると茉里がニヤニヤと何か言いたげな顔をしている。
「ねぇ、瑠夏。平沢先生とかは?」
予想外の案をぶつけてきた。