I love you に代わる言葉
*
それからボク達は、今井の家へと帰宅した。
道中、散々今井にからかわれて、ムカついたから何度か拳を振り上げた。それでも効果は無く、結局無視してやり過ごす事にした。
どうせなら泊まっていこうぜ、今井はそう言ったが、それだけは断固拒否した。あれ以上おねーさんの近くに居られなかった。部屋は別々、おまけに離れている。それでも今日は色んな事がありすぎた。
それに、十分過ぎるくらいの幸福を与えられた。シンにしてやられ、最初は腹立たしく感じたが、それでもやはり、幸福を感じられたのは、紛れもなくシンのお陰だろう。
ボクに協力すると言ったシンの言葉。何処かまだ、半信半疑だったんだと思う。だけどシンは本気だ。それが解った。
あいつの家に世話になる事を、おねーさんも住んでいると解った瞬間拒否したくなったが、それではおねーさんに近付く事は不可能だろう。取り敢えず今は、あいつの家に通い慣れるしかない。
大きく息を吐き、ボクは布団に仰向けにドサッと寝転がった。今井は入浴中で部屋にはいない。
すぐ真横にあるテーブルに手を伸ばして、白い小さな箱を掴んだ。アメシスト、翡翠、ラブラドライトが入った箱。既に蓋の開けられた箱は、少し傾ければ中が見える。ボクは暫くそれを見つめていた。
それからボク達は、今井の家へと帰宅した。
道中、散々今井にからかわれて、ムカついたから何度か拳を振り上げた。それでも効果は無く、結局無視してやり過ごす事にした。
どうせなら泊まっていこうぜ、今井はそう言ったが、それだけは断固拒否した。あれ以上おねーさんの近くに居られなかった。部屋は別々、おまけに離れている。それでも今日は色んな事がありすぎた。
それに、十分過ぎるくらいの幸福を与えられた。シンにしてやられ、最初は腹立たしく感じたが、それでもやはり、幸福を感じられたのは、紛れもなくシンのお陰だろう。
ボクに協力すると言ったシンの言葉。何処かまだ、半信半疑だったんだと思う。だけどシンは本気だ。それが解った。
あいつの家に世話になる事を、おねーさんも住んでいると解った瞬間拒否したくなったが、それではおねーさんに近付く事は不可能だろう。取り敢えず今は、あいつの家に通い慣れるしかない。
大きく息を吐き、ボクは布団に仰向けにドサッと寝転がった。今井は入浴中で部屋にはいない。
すぐ真横にあるテーブルに手を伸ばして、白い小さな箱を掴んだ。アメシスト、翡翠、ラブラドライトが入った箱。既に蓋の開けられた箱は、少し傾ければ中が見える。ボクは暫くそれを見つめていた。