I love you に代わる言葉
数歩前を歩くおねーさんを後ろから眺める。今日は、普段(と言ってもこれまで二度しか会ってない)下ろされている髪の毛がサイドにまとめてある。いつもと雰囲気が違って見えたのはその所為か。相変わらず綺麗な髪だ。服装は仕事用なのかいつもと変わらない。ガッチリと固過ぎないワンピーススーツに白いカーディガンを羽織っている。足も薄くはあるが黒地のストッキングだ。もう初夏だというのに露出されていない肌。白い筈だ。身長はボクより僅かに低い。足元を見ると、ヒールの高さはそんなに高くないと知れた。平均より僅かに高いくらいか。それでボクと身長差があまりないのだから、ボクが低いんだろう。まぁ、自覚はある。というか気にしている。
向こうからこちらが見えないのをいい事にまじまじと観察する。すると突然おねーさんが振り返った。ドキリとしたが平然を装う。おねーさんはボクを見て二コリと笑みを見せただけだった。ボクがちゃんと付いてきているかの確認だったのだろうか。
向こうからこちらが見えないのをいい事にまじまじと観察する。すると突然おねーさんが振り返った。ドキリとしたが平然を装う。おねーさんはボクを見て二コリと笑みを見せただけだった。ボクがちゃんと付いてきているかの確認だったのだろうか。