I love you に代わる言葉

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「日生くんと私、謙也が巡り会わせてくれたのかも知れませんね」
　暗闇に包まれた道にポッと明かりを灯す如く、不意に呟くおねーさんの言葉に、そうかもね、とボクは返す。
「……謙也は星になった。その『星の光』である日生くん。……日生くんは、謙也が全てを託した人なのかも、ですね」
　おねーさんはボクを見て微笑む。それに対し、そう……かもね、とボクは返した。
　先刻想いを通わせ合ったボク等は、偶然と必然の狭間で生きていたのだと知る。となると、非科学的で迷信的な思考も、全面的に否定は出来なくなるし、自分も少なからず世界の不可思議性や神秘性を感じている。
　そんな事を考えていると、突然おねーさんはふふっと嬉しそうに笑った。そして、
「私……今もう、日生くんの彼女なんですよね」
　と、照れた様子で言った。その様子を黙って見つめるボク。ヤバイ。ダメだ。カワイイ……
　そんな気持ちを悟られまいと、少しぶっきらぼうに、そうだね、と返事をするけど、未だ嬉しそうに隣で笑うおねーさんを見て、やっぱりボクの顔も弛んでしまう。