I love you に代わる言葉
 少しだけ感じられた“温かさ”。煌宝に居た時に感じたそれを、また。
 どうして、おねーさんだったんだ。煌宝で働く女。そこで知り合っただけの女。ボクの感情を掻き乱す女。ボクとは相容れぬ思想を持つ女。それだけの筈だ。
 それだけの筈なんだ。
 だけどどうして。


 ヒカリくん。


 頭の中で反響するその声が。
 何故こうもボクを、掻き乱す。
 呼んだ声は、酷く優しくて、泣きたくなった。



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