素敵な勘違い 〜負け組同士のラブバトル〜
阿部和馬は立ち上がって部屋の明かりを消した。正確には常夜灯だけにした。それはたぶん、私への気遣いだと思う。ただでさえ恥ずかしい私の気持ちを考えて……
「キスしていいかい?」
「う、うん」
阿部和馬の手が私の露わな肩に触れ、私がピクッと反応する間もなく、彼の顔が近付き、二人の唇が重なり合った。初めは触れるだけだったのだけど、次第にそれは深くなっていき、そのまま私はベッドに寝かされ、彼は私の上に……
「なるべくリラックスした方がいいよ」
「う、うん……」
乱れた息で答えれば、唯一私の体を隠していたバスタオルが、阿部和馬の手でスルリと剥ぎ取られた。咄嗟に胸を手で覆う私だったけど、その手はあっさりと阿部和馬に退かされてしまった。
「思った通り、綺麗な胸をしているね?」
「イヤ、見ないで……」
「恥ずかしがる事はないよ。むしろ感じた方がいい。でないと、なおさら痛いからね」
そうだった。初めてはとても痛いらしい。どのくらい痛いんだろう。私、痛いのって苦手なのよね……
「怖いかい?」
「少し……」
「なるべく痛くないようにするけど、ある程度は覚悟してほしい。いいかい?」
「うん……」
私は阿部和馬に全てを託す決心をした。あたかも、お医者さんに身を委ねる患者のような心境だ。
阿部和馬は手と口を使い、私の体のあらゆる部分に触れた。私は恥ずかしくて堪らなかったけど、不思議と嫌悪は感じなかった。それどころか、次第に体の芯が熱くなり、気が遠くなるようだった。
私、感じてるの?
「そろそろ行くよ」
耳元でそう囁かれ、脚を大きく開かされたと思ったら、次の瞬間、その根元に強い圧迫感を感じた。
ああ、いよいよなのね……
と思う間もなく激しい痛みに襲われ、思わず私は目をカッと見開いた。
想像以上の痛みだった。まるでナイフで刺されたような痛み。と言っても、そんな経験はないのだけど。
「ごめんな?」
と言う阿部和馬の汗ばんだ背中に手を回し、私は必死になって痛みに耐えた。
涙がとめどなく流れたけど、それが痛みのせいなのか、あるいは処女を喪失した事への感慨からなのか、自分でもよく分からなかった。
「キスしていいかい?」
「う、うん」
阿部和馬の手が私の露わな肩に触れ、私がピクッと反応する間もなく、彼の顔が近付き、二人の唇が重なり合った。初めは触れるだけだったのだけど、次第にそれは深くなっていき、そのまま私はベッドに寝かされ、彼は私の上に……
「なるべくリラックスした方がいいよ」
「う、うん……」
乱れた息で答えれば、唯一私の体を隠していたバスタオルが、阿部和馬の手でスルリと剥ぎ取られた。咄嗟に胸を手で覆う私だったけど、その手はあっさりと阿部和馬に退かされてしまった。
「思った通り、綺麗な胸をしているね?」
「イヤ、見ないで……」
「恥ずかしがる事はないよ。むしろ感じた方がいい。でないと、なおさら痛いからね」
そうだった。初めてはとても痛いらしい。どのくらい痛いんだろう。私、痛いのって苦手なのよね……
「怖いかい?」
「少し……」
「なるべく痛くないようにするけど、ある程度は覚悟してほしい。いいかい?」
「うん……」
私は阿部和馬に全てを託す決心をした。あたかも、お医者さんに身を委ねる患者のような心境だ。
阿部和馬は手と口を使い、私の体のあらゆる部分に触れた。私は恥ずかしくて堪らなかったけど、不思議と嫌悪は感じなかった。それどころか、次第に体の芯が熱くなり、気が遠くなるようだった。
私、感じてるの?
「そろそろ行くよ」
耳元でそう囁かれ、脚を大きく開かされたと思ったら、次の瞬間、その根元に強い圧迫感を感じた。
ああ、いよいよなのね……
と思う間もなく激しい痛みに襲われ、思わず私は目をカッと見開いた。
想像以上の痛みだった。まるでナイフで刺されたような痛み。と言っても、そんな経験はないのだけど。
「ごめんな?」
と言う阿部和馬の汗ばんだ背中に手を回し、私は必死になって痛みに耐えた。
涙がとめどなく流れたけど、それが痛みのせいなのか、あるいは処女を喪失した事への感慨からなのか、自分でもよく分からなかった。