素敵な勘違い 〜負け組同士のラブバトル〜
気になるお隣さん〜阿部和馬Side〜
チャイムが鳴り、俺がアパートのドアを開けると、裕子さんは俺にペコッと頭を下げるも、怪訝そうに首を傾げていた。
「どうしたんですか?」
「え? うん、お隣さんがね……」
隣という事は……真琴!?
「彼女がどうかしたんですか!?」
「そんなに驚く事ではないのよ。ただ、ちょっと様子がね……」
「彼女の様子が変なんですか?」
「変と言えるかどうか分からないけど、睨まれちゃった」
「裕子さんがですか?」
「そう。いつもは笑顔で会釈してくれるのに……」
「なんだ、そんな事か。機嫌でも悪かったんじゃないですか? 暑いし」
「ん……そうかもしれないわね?」
そう言ってニッコリ微笑む裕子さんは、今夜もすこぶる美しく、俺は今すぐにでもその柔らかな体を抱きしめたい衝動にかられ、それを抑えるのが大変だった。
裕子さんは、時々俺のアパートに足を運ぶ。目的はただ一つ。俺に抱かれるためだ。
と言っても、俺と裕子さんは恋人同士ではない。セフレと言えるかもだが、それもちょっと違う気がする。
「兄貴は今夜も夜勤ですか?」
「そうみたい」
裕子さんは、俺の兄貴の嫁さん。つまり俺の、義理の姉だ。
「どうしたんですか?」
「え? うん、お隣さんがね……」
隣という事は……真琴!?
「彼女がどうかしたんですか!?」
「そんなに驚く事ではないのよ。ただ、ちょっと様子がね……」
「彼女の様子が変なんですか?」
「変と言えるかどうか分からないけど、睨まれちゃった」
「裕子さんがですか?」
「そう。いつもは笑顔で会釈してくれるのに……」
「なんだ、そんな事か。機嫌でも悪かったんじゃないですか? 暑いし」
「ん……そうかもしれないわね?」
そう言ってニッコリ微笑む裕子さんは、今夜もすこぶる美しく、俺は今すぐにでもその柔らかな体を抱きしめたい衝動にかられ、それを抑えるのが大変だった。
裕子さんは、時々俺のアパートに足を運ぶ。目的はただ一つ。俺に抱かれるためだ。
と言っても、俺と裕子さんは恋人同士ではない。セフレと言えるかもだが、それもちょっと違う気がする。
「兄貴は今夜も夜勤ですか?」
「そうみたい」
裕子さんは、俺の兄貴の嫁さん。つまり俺の、義理の姉だ。