素敵な勘違い 〜負け組同士のラブバトル〜
エロ係長こと曽根崎さんは、あの後しばらくは私を避けてる感じだったけど、最近はそうでもなくなり、話し掛けて来る事がある。つい先日は、またもや食事に誘ってきた。もちろんキッパリとお断りしたけども。
あの人、噂によればセクハラで本店から左遷されてきたらしい。同僚の女性社員に手を出したとかで……
その割には、あまり反省してないような……というような事は置いといて、
「ちょっと待って。私が綺麗に? 嘘でしょ?」
「やっぱり自覚ないのか。お前さ、薄くだけど化粧するようになったろ? 服だって、前に比べれば女らしくなったよな?」
「まあ、多少はね……」
それは確かにそう。
だって、和馬は私の事を可愛いとか、とんでもない勘違いをしてくれて今の関係になったわけだけど、いつその勘違いに気付くかわからないわけで、私としては和馬の勘違いがなるべく長く続くように、可能な限りの努力をしようと思ったわけ。
しかも和馬って、一見すると凡庸な顔立ちなんだけど、よく見ればかなりのイケメンだから、それに気付いた女の子が言い寄って来るかもしれないしね。
ともあれ、多少なりとも努力が実っているようで私は嬉しく、つい頬が緩むのだった。
あの人、噂によればセクハラで本店から左遷されてきたらしい。同僚の女性社員に手を出したとかで……
その割には、あまり反省してないような……というような事は置いといて、
「ちょっと待って。私が綺麗に? 嘘でしょ?」
「やっぱり自覚ないのか。お前さ、薄くだけど化粧するようになったろ? 服だって、前に比べれば女らしくなったよな?」
「まあ、多少はね……」
それは確かにそう。
だって、和馬は私の事を可愛いとか、とんでもない勘違いをしてくれて今の関係になったわけだけど、いつその勘違いに気付くかわからないわけで、私としては和馬の勘違いがなるべく長く続くように、可能な限りの努力をしようと思ったわけ。
しかも和馬って、一見すると凡庸な顔立ちなんだけど、よく見ればかなりのイケメンだから、それに気付いた女の子が言い寄って来るかもしれないしね。
ともあれ、多少なりとも努力が実っているようで私は嬉しく、つい頬が緩むのだった。