夢は大空に
そんなことを話してたら、すぐにグラウンドに着いた。
「おい弘也おせ~よ!!」
部員たちが伊田先輩をいじってる。
「吉田悪いな!探してもらって」
部員達が私の方を振り向く。
「あ、大丈夫です」
そう笑顔で言う私を見て、部員達が伊田先輩を見ながら、
ニヤニヤしてる。
「でも弘也はいいよな~」
「何が?」
キョトンとしてる私と伊田先輩をよそに、
部員達は続ける。
「こんなかわいいマネージャーと、いったい何してんだか♪」
それを聞いて、私と伊田先輩は当然…おどろく。
「何もしてるわけねぇだろ!!」
否定する先輩。
「野球命のお前も、ついに春か~」