夢は大空に
「な…」


「好きなら好きって言っちゃえばいいのに」


好きって…


それを聞いて私の顔は赤くなる。


でも先輩は…


「好きなわけねぇだろ~」


笑いながら言う先輩は、


軽く残酷。


笑ってる先輩を見て部員達は


あきらめたのか、


「な~んだ。つまんねぇの~」


と言って、伊田先輩を引っ張って部活に戻って行った。



好きじゃないか~…


先輩が私の事を好きじゃないのは当たり前だけど…


口にして言われると、やっぱりショックだな。


でも…


好きじゃないって言われても、


私はやっぱり先輩が好きなんだ…
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