至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
触られた肩下まで伸びたストレートの黒髪は、レイヤーが入っているわけでもなく。


決して今風とは言えないけれど、それでも適度な長さと重みで、ハネを防げるこの髪型が一番楽なだけ。


「ちょっと~、それ言い過ぎだって!」


暗いと言った言葉を窘める口調に、微塵もフォローが感じられないそっちの方が癇にさわる。



明るいと思われたいわけでも、暗いと思われたくないわけでもない。


そんなのどうでもいいから、もう、ほっといてほしい。



「とりあえずさ、今度一度行ってみようよ。髪型とかそういうの、うちらがどうにかしてあげるから!」


その言葉を最後にお喋りがやみ、全員の視線を浴びたところで。



「うん。今度ね」
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