至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
「…………ッ」
これがあたしの現実なんだ。
人と本気で笑いあうことなんかなくて。
呪われたような運命から逃れることなんて出来なくて。
何も抵抗できないまま、ただ涙を流した。
悔しくて悔しくて――
唇をかみしめながら、すべてが終わるのをただひたすら待った。
それは、気が遠くなるような長い時間に思えた。
やがて、祐介はあたしをそのまま放置して部屋を出ていき。
あたしはベッドに体を横たえたまま、しばらく放心状態でいた。