至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
双葉園に預けられた後、お父さんの妹だという人が一度訪れた。


『あなたたちを受け入れる準備が整ったら必ず迎えに来るから。待っててね』


あたしはずっと待ってた。


だけど来なかった。


いつからか待つことをやめた。


人に期待することなんて、やめたんだ。






そのとき。




「おせーよ、優月ちゃん」


暗い夜道に相応しくないほどの明るい声が聞こえた。
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