至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
………え……。



「昼寝でもしちゃった?」


シャカシャカと鳴るビニールの音が近づいてくる。



……大翔……?



ひとつだけある街灯の下にその姿が現れたとき、あたしは無性に泣きたくなってしまった。



「灰雅幹部の名が聞いてあきれるぜ。パシリなんてやったことねえのに」


大翔は、パンパンに膨れたコンビニの袋を持ち上げる。


「今夜のメシはパンと牛乳らしい。張り込みの刑事かっつの!」


貧素なメニューに文句を言って。


「しかもコンビニすげえ遠いし!何この田舎!マジ疲れた」


さらに不満を口にする大翔は、全然疲れてなんかなくて。
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