至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ

「ひろ…と……」


昨日あれだけ走っても息が上がらなかった大翔に言われても、全然説得力ないよ。


「うっ……ううっ……」



目的は手帳だって知ってる。


それでも、あたしを待っててくれた。


それだけが嬉しくて、その場にしゃがんで泣き崩れた。



大翔は自分のブレザーを脱いで、あたしの肩にそっと掛けた。





「……行こう。凌牙が待ってる」


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