至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
……どうして、誰も何も聞かないの…?


さっき普通に車を降りたあたしが、数時間後にこんな姿で現れたのに。


聞かれないことが逆に恐ろしかった。


間が持たなくて、いいわけした。


「すぐ戻ってくるつもりだったの……ほんと。

部屋に入ったら中が荒らされてて……。祐介……一つ年下の男なんだけど、昔は仲良かったのに……」


旬が手を止める。


更に無音になった気がした。


でも続けた。


「金を持って来いって先輩に言われたみたいで…2千円取られて……。

でも、それじゃ満足しなくて……じゃあ下着よこせ…写メも取るからって、服脱がされて、そのまま……」




「黙れえぇぇぇっ!!!!」



地割れしたんじゃないかと思うような声が、車内に響いた。
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