至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
なんでそんなことを言ってくれるんだろう、なんて疑問、あたしには浮かぶ余裕もなく。



昨日。


あたしがこの車に乗った瞬間から、何かが動き出していたのかもしれない。



少しずつ、運命が狂い……



ううん。


…運命に導かれていたのかもしれない……。




彼等の世界がどんなモノかはわからないけど、ここより地獄なんてないはず。



だから。


見てみたい気がした。


彼らの居場所を……




「戻らなくて、いいな」


強制的に誘導する言葉に、あたしは静かに首を下ろしていた。


「……戻り…たくない……」


そして、はっきり目覚めた感情を力強く口にした。
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