至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
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心地の良い振動と、柔らかくて温かい感触……。
……何かに抱かれたような。
もう少し、このままでいたい……。
やがて。
暗がりの中で開いた瞳。
ここはどこだろうと視線を辿ると、ひときわ整った鼻筋が見えた。
ええ……と……。
半分寝ぼけた思考をフル回転させていく中で、次第に記憶が戻ってくる。
……あたし……祐介に……。
そして、旬と大翔に車で手当てしてもらって……。
…………で……。
この人は、凌牙。
……柔らかい感触。
ということは。
……ここは凌牙の膝の上!?