至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
「特別枠……?」


どんな……?そう聞こうとしたとき、


「つうかそれ、兄貴の服じゃねぇか」


「兄貴……?」


不思議な言葉を耳が拾って、和希と呼ばれた彼を見る。


和希は不満げにあたしの格好に目を落としていた。


年下だろうに、生意気にも身長はあたしより高い。


「あ、これ…?」


あたしが着ているのは、脱衣所に置いてあったTシャツとハーフパンツ。


お風呂に入る前、テルさんにこれを着るように言われたから。


ぶかぶかすぎてスカート状態だけど、あの破れた制服を着るわけにもいかずに借りたのだ。
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