至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
それより兄貴って……


「和希は凌牙の弟だ」


「そうなんですか!?」


不貞腐れた顔で壁にもたれる和希に目をやる。


唇を尖らせている姿は、どっからどう見てもただのガキ。


言われて見れば、横柄な態度が凌牙に似てなくもないけど……。



「何か文句あんのかよ」


「……別に」


あたしは首を振る。



……この服、凌牙の、なんだ。


なぜかまた、胸が疼く。



「和希もここに住んでる。まだ中2だ。だから優月も色々面倒見てやってくれ」


「はっ!?テルさん、コイツここに住むの!?」


あたしに振った言葉に反応したのは和希。


“それだけは御免だ”という、動揺した声と殺気立つ目で。
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