至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
締め上げているのは白い特攻服……



――旬!?



目を凝らす。


2人同時に襟元を締め上げ、他の2人は地面に這いつくばるように土下座している。




……あそこまでやるんだ…。


暴走族の縦社会の厳しさは、並みじゃないことを知る。




「凌牙さん申し訳ありません!」


目の前に現れたのは、あたしを攫おうとした支部の人間だろうか。


腰が折れそうな程折り曲げている彼は、白い特攻服を着ていて、後ろに2人の人間を従えていた。


……きっと、そこの総長なんだろう。
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