至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
「しっかり教育しとけ」


何様?と突っ込みたくなるような物言い。


"総"総長って、凌牙って、どれだけエライの?


「……」


「……」


それを凝視していたあたしは凌牙にギロっと睨まれて、無言で首を振った。



「あっ…いたいた!」


安堵の笑みを浮かべながら大翔が駆けてきた。


「探したんだぜ?」


続けて息を切らした旬も。



白い特攻服の二人は、ものすごくシャンとして見えた。


制服から特攻服になっただけで、こんなに見違えるなんて。


心を許してお喋りしていた自分を呪いたくなるほど滲み出でている暴走族の風格。


愉快だと思っていた高校生ヤンキーは、見た目も中身も正真正銘、族の幹部だった。
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