至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
「…ご迷惑をお掛けしました」


どうやらあたしはかなり探されていたみたいで、その他の支部の幹部らしき人も続々と近寄ってくる。


白装束にかこまれて、緊張のバロメータは一気に上がる。


「あの人達…どうなるの…?」


こっそり大翔に尋ねる。


「んー、地元に帰ってヤキ入れられるか、永久追放されるかだな」


「そ、そこまで……」


あたしがフラフラしてたせいで、あの人たちが地獄を見る羽目になるんだ……。


「どっちにしても優月ちゃんが心配することじゃないよ」


ニカッ…と族の仮面を取り払った大翔の顔に、あたしは少しホッとして笑みを返した。
< 169 / 485 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop