至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
そしてあたしは今、ダイニングテーブルについて、おこがましくも朝食が出来るのを待っている。



キッチンに立つのは50代くらいのおばさん。


家政婦さん……かな……?


だけど暴走族の棲家に家政婦さん……て。


一体どうやって募集して、一体どういう条件をのんで採用されたんだろう。


多分あたし達くらいの子供がいてもおかしくない年齢だし、普通なら『家に帰りなさい』って怒られそうなのに。


……謎が多すぎる。




「新聞読むか?」


コーヒーを飲みながら新聞を読んでいたテルさんが、綺麗に4つ折りにしたそれをあたしに差し出す。
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