至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
「いえ、結構です」


今日のテルさんは、黒いシャツをラフに羽織ってノンフレームの眼鏡をかけていた。


こうしてみると、暴走族だなんて誰も信じないような、いいとこのお坊ちゃんみたい。


あたしの目の前にはティーポットが置かれているし、ここだけ切り取ったら、まるで上流階級の食卓。



「気になるんですか…?」


「何が?」


「日本の経済……」


なぜなら新聞のタイトルは"日本経済新聞"


「気にしたらいけないか?」


「いやっ、そういうわけではないですけど……」
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