至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
両手にスプーンとフォークを持っていれば、どれだけガッついているんだと思われても仕方ないか……。


「謝らなくていい。豪快に食べてる姿は男も女も気持ちがいいからな」


「昨日のお昼以降、何も食べてなかったので」


「……そうか。南条さん、お代わりある?」


「け、結構ですっ!」


キッチンへお代わりを要求したその声を止めた。


「恥ずかしいからやめてくださいよ!」


「どうして?南条さんも喜ぶよ」


「これだけ頂けば十分ですから…」


遠慮じゃなくて本気で断る。


それからは、この食卓に似合うように、いつもより丁寧に食事を口へ運んだ。





「静かな朝ですね…」


食後のコーヒーをゆっくりすする。




……そういえば、他のみんなはどうしたんだろう。
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