至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
無言の間を、テルさんには読まれていたようで。


眼鏡の向こうの瞳を、わざと下から覗かせた。


「………はい」


意味深に笑ったテルさんが言う。


「凌牙なら出かけた」


「こんなに早く……?」


とはいっても8時だけど、休みの日に8時前から出かけるなんて、相当気合の入った外出なはず。



……どこに?



問いかけようとしたとき、




――バンッ。



「まだいたのかよ」


優雅な空間……は、そこで終わった。
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