至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
ジーッ。


肘をついて視線を送る。


視線を感じたのか、チラ見した和希と目が合ってサッと交わされた。


「こっち見んなよ!」


やっぱり同じだ。


反抗期の男の子は、いたずらに怖がってないで、構ってあげれば意外と打ち解けられるもの。


腫れものに触るような扱いをするから、余計に溝が出来るんだ。



「……坊ちゃま、何か……」


ふいに、おどおどした南条さんの声が耳に入った。



ぼ、坊ちゃま!?


椅子から転げ落ちそうになる。



今の言葉はなに?


誰が"坊ちゃま"なの?



やっぱりテルさんは、いいところの息子なのかと思ったら。


南条さんの目線は、どう見ても和希に向けられていて……。
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