至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
驚いて、バッグがおじさんの顔の上に落ちた。
そのはずみで、熟睡していたはずのおじさんの目が開く。
うつろな視線があたしを捉えた。
慌てふためいて振り返ると、そこには懐中電灯を持った警官の姿。
――ヤバイ、パクられる。
思い浮かんだのは、失敗して制裁を加えられるであろう奈央でもなく。
お世話になっている双葉園の職員でもなく。
……お姉ちゃん。
こんなことがお姉ちゃんの耳に入ったら。
犯罪を犯す妹を持ったと、せっかく築いた"家族"に追い出されるかもしれない。
今までどんなに痛い思いをしても我慢してきたのに、ここで捕まるなんてありえない。
あたしは走りだした。
そのはずみで、熟睡していたはずのおじさんの目が開く。
うつろな視線があたしを捉えた。
慌てふためいて振り返ると、そこには懐中電灯を持った警官の姿。
――ヤバイ、パクられる。
思い浮かんだのは、失敗して制裁を加えられるであろう奈央でもなく。
お世話になっている双葉園の職員でもなく。
……お姉ちゃん。
こんなことがお姉ちゃんの耳に入ったら。
犯罪を犯す妹を持ったと、せっかく築いた"家族"に追い出されるかもしれない。
今までどんなに痛い思いをしても我慢してきたのに、ここで捕まるなんてありえない。
あたしは走りだした。