至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
大した特技も取り柄も見つからない中で、唯一足だけは速かった。



――タッタッタッ……



それでも後ろから追いかけてくる足音は

遠ざかるばかりか、さっきから距離を詰められているように感じた。



しかも何かを叫んでる。

いい加減諦めてほしい。



簡単に撒けると思っていたのに計算外じゃん。



一体何者!?


必死に走りながら後ろを振り返った。





……って…えぇぇ?



真っ赤になびく髪が見えた。
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