至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
なんとなく首を振った先では、和希と大翔がまだくだらないやり取りを繰り広げている。


箸を突き出してムキになっている姿は、やっぱりあどけなくて。


「自分を気に掛けてくれる前に、また別の誰かを気に掛けるのが面白くないんだろう」


「和希って、ブラコン?」


兄を取られた……的な心情とか。


単純に考えればそうだと思う。


「んー、それともまた違うんじゃないか?和希は単純に、人として凌牙を崇拝してるから」


「なるほど……ね」


兄が最強暴走族のトップだったら、依存するのは当然かもしれない。


「でも崇拝してる割には、凌牙にはあんまり相手にされてねぇんだ」


「そうなの?」


ここの兄弟、やっぱりわからない。
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