至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
そのとき、お鍋のグツグツ煮えたぎる音が一際大きくなった。


隣の会話がようやく終息を迎えたようで、一気に静かになったのだ。


「あの、テルさんていくつなんですか?」


そのせいで、ちょうど口を開いたあたしの声が際立ってしまった。


「いくつに見える?」


意地悪く問いかけるのは大翔。


……凌牙で失敗してるのを、おもしろがってるっぽい。


「ええと……」


旬も大翔もテルさんには"さん"付けだし。


確実に年上なはず。


でも、凌牙はタメ語だったよね……。
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