至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
「19……くらい?」


「正解。19で今、高3。同じジャン高の先輩だよ」


そう答えた大翔に、やっぱりそうなんだと頷く。


でも、なんだか変。


「19歳で、高校生ですか…?」


その知的そうな顔を訝しげに眺めた。


「留年したんだ」


その形の良い口からそんな言葉が漏れ、ハッとする。


「あ……ごめんなさい」


失礼なことを聞いてしまったと思い、頭を下げて謝った。


だけど、まだ腑に落ちない。


日経を読むくらいのテルさんが、雀谷高校で留年?


行くところがなくて、試験を受ければ誰でも入れるような学校なはずなのに。
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