至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
護衛……?

会長からの指示……?


「それで来年も留年」


「……ええと」


……将来のヤクザの組長なら。


今はまだ高校生でも、それなりの扱いを受けるのは分かる気がするけど……。


「凌牙と一緒に卒業するためだよ。先に卒業しちまったら側近の意味ねえじゃん?」


まだ留年の意味が理解できてないあたしに、取り皿にお肉をたっぷり確保しながら大翔が補足した。



……つまり。



「え……。

テルさんて、灰雅の幹部さん……じゃ、ないんですか?」


まさかね……と、思いながら問いかけたあたしとは対照的に。


「ああ」


あっさり答えたテルさんに、彼は柳迅会側の人間なのだということを、初めて知る。
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