至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
-9-
大変なことを思い出したのは、何気に放ったテルさんの一言。


「そういえば、凌牙はどうしてる?」


…………あ。


「寝てんじゃね?起きたとき、部屋に入ってく凌牙見たし」


そう答えた大翔に、更に投げかける。


「誰が起こすことになってる?」


………なってる……?


明らかにいつもそういうシステムだと分かるテルさんの発言に、あたしの顔は青ざめた。


「俺じゃねえ」


「俺でもねぇよ?じゃあ和希か?」


「ちげえ」



……どうしよう。


起こせと言われた6時なんて、とっくに過ぎていた。





「………起こしてきます」
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