至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
凌牙は一体何を考えているんだろう。


あの時は、あたしに同情してあそこから連れ出してくれたのかもしれない。


それでも、結局は"女"っていう厄介な拾い物をしたと、今頃後悔してるんじゃないの?



"俺の女になれよ"



それは、"措置"



……そこまでして、どうして……?




「お名前は…?」


ふと思い立って問いかけると、少し驚いたような顔をした運転手さんとミラー越しに目があった。


数秒の間があって、やっぱりこの人は答える気がないんだと悟り、頭を下げた。




「………すみません」
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