至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
随分と改造されたゴツいバイク。


2人乗りで、後ろには女の人。


運転していたのは、 同じくジャン高の制服を着ていて、スラリとしたモデル体型の男の人。


メットを取った彼は、アッシュグレーのアシメスタイルを無造作に直しながら近寄ってきた。


小綺麗で、どこか甘さを漂わせるその顔に、無意識に目を奪われる。


「うるさいなあ、もう」


あからさまに耳を塞いだ麗美さんに、苦笑いしながら彼が問いかけた。


「この子が噂の優月ちゃん?」


……噂?


あたし噂なの?


「そうそう、噂の優月ちゃん」


当然のように麗美さんは頷いた。
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